相続の問題

日本における相続の考え方の変化

食料のように保存がきかない財産だけしかなかったような時代には、相続という考え方はほとんどありませんでしたが、貨幣が使われるようになって以来、財産は未来へ承継できるものになりました。それが相続という考え方を生んだのです。 日本では、武士の時代から終戦までの間は家を中心とした考え方が主流で、家の財産は家長である父のもの、父が死亡が発生した場合には長男がそれを家督相続をするという考え方が慣習や法律により続いてきました。 その後、戦後に民法が見直され、子供は長男に限らずどの子供も平等というように変化し、さらに近年には、それまで非嫡出子の相続権は嫡出子の半分とされていたものが改正されて非嫡出子も嫡出子も相続分は同じになったのです。

愛人との子は相続人となるのか

結婚した者の子は相続人になることができます。ただ、それは結婚をした相手との子であることが前提であり、愛人との子については、なる場合とならない場合とがあります。 愛人の子についての扱いは、大きく二つに分かれることになります。まず、男性である場合です。男性の場合、その子を認知しているかどうかで、相続人になるかどうかが決まります。愛人が主張しているだけで、実際にはその男性の子ではないかもしれないため、認知が必要なのです。認知されない子は相続人にはなれませんが、認知を求めるための裁判を行うことは可能となっています。 対して、女性である場合、認知は自動的に行われます。その女性からその子が生まれているため、自分の子でないと主張することができないためです。そのため、女性の場合は、自動的に相続人になります。